2026.9.6説教要約 フィリピ 4:10-20「香ばしい香り」 井上創牧師
フィリピの教会は何度もパウロを支え助けてきました。パウロはそのことに感謝をして手紙を綴っています。しかし、パウロが喜んでいるのは、物が欲しいからではありません。何かが不足していても、貧しさの中にあっても、空腹でも満足するすべをパウロは習い覚えたと語ります。では、一体何を喜んでいるのでしょうか。
一つは、14節にあるように「苦しみを共にしてくれた」からです。フィリピの教会はパウロに寄り添おうとする思いを表してくれたから。一緒に祈ってくれたからです。パウロはこれを「香ばしい香り」と呼びました。神殿や幕屋で神さまに捧げられた生贄の「なだめの香り」と同じように、焼いた肉そのものではなく、その香りを喜んでいる。実際の物資ではなく、その思いを喜んでいるのです。
二つ目には、それが「あなたがたの益となる豊かな実」となるであろうとパウロが望み、期待し、信じているからです。他者から吸い取り、奪うのではなく、捧げる者となることの益。大きく、立派になるのではなく、小さく乏しい者となることの豊かさ。人を支配するのではなく、仕える者となることの心地よさ。そういったものはまさにキリスト自身から発せられる「香り」なのではないでしょうか。
イエスさまによって結ばれたすべての関係は、喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣くことで確かな実りとされていくのです。
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