top of page

2025.1.12説教要約 ルカ 17:11-19 「いやされた人」 

 重い皮膚病を患っている十人に、イエスさまは「祭司たちのところへ行って、体を見せなさい」と言います。当時は、このような病気にかかって治ったとしても、祭司たちがそれを確認し許可しなければコミュニティーに帰ることはできない決まりになっていました。十人は、自分の体が治るのを待たずに、イエスさまの言葉に信頼して、祭司たちのところに向いました。その途上で、この十人の病はいやされたのです。

自分の変化に気が付いた一人のサマリア人がイエスさまのところに戻って来ました。喜びのあまりに大声で神さまを賛美しながら。イエスさまはこの人に言葉をかけます。「あなたの信仰があなたを救った」。さて、それでは戻ってこなかった他の九人とこの人とは何が違ったのでしょうか。

わたしたちも困難な状況に置かれたときには、神さまに「憐れんでください」と祈るのではないでしょうか。神さまはきっとその祈りに答えてくださると信じ、委ねて歩むとき、わたしたちには道が示されます。さて、しかしそれが「救われた」ということかと言えば、そうではないかもしれません。

課題が解決されることではなく、神さまを賛美する者へと変えられて、イエスさまのところに戻ってくる。そして、そこから「立ち上がって、行きなさい」と遣わされていく。その営みの中にこそ「救い」があり、それがわたしたちの礼拝によって表現されていくのではないでしょうか。

最新記事

すべて表示

2025.1.5説教要約 ヨハネ 16:16-24 「イエスを見る」

イエスさまは弟子たちに「しばらくするとあなた方はわたしを見なくなるが、またしばらくすると、わたしを見るようになる。」と言いました。これは、イエスさまの復活について言っているのでしょうか。それとも、再臨についてでしょうか。...

2024.12.29説教要約 ルカ 2:28-35「新しく始まる命」

人によっては、地上で生きる日々は苦しみと虚しさに満ち、いっそ死んだ方がましだとさえ思えるときもあるかもしれません。シメオンは幼いイエスさまと出会い「今こそ安らかに世を去ることができる」と喜びました。シメオンは年を重ねて生きなければならないことに疲れを感じていたから、去ること...

2024.12.22説教要約 ルカ 2:1-7 「聖なる静寂」 

ローマ皇帝アウグストゥスの住民登録の勅令は、人頭税を徴収することが目的だったと言われています。人々は故郷の町へと旅をするためにてんやわんやの大騒ぎ。貧しい民は更に搾り取られ、ユダヤでは反乱の気運も高まっていきました。 そんな混沌とした世情の裏側で、ひっそりと生まれたのがイエ...

Comments


0266-62-2205 (FAX同)

日本、〒399-0211 長野県諏訪郡富士見町富士見3679

©2019 by 日本基督教団 富士見高原教会. Proudly created with Wix.com

bottom of page