top of page

2024.5.12説教要約 ルカ 15:11-32 「よろこぶ人とともによろこぶ」

 徴税人や罪人たちは、みんなから嫌われ、仲間はずれにされていた人たちでした。イエスさまはそのような人たちとも一緒に食事をしました。これを見て、ファリサイ派の人々や律法学者たちは不平を言います。そこでイエスさまは三つのたとえ話をなさいました。三つの話に共通しているのは、無くしていたものがみつかった喜び。そして、それを友だちにも一緒に喜んで欲しいという願いでした。

今日のお話は、三つ目のたとえ話です。いなくなっていた息子の一人が戻ってきたことをお父さんは心から喜びました。失われた家族がまた一つにされることの喜びは、わたしたちにもよくわかるのではないでしょうか。また、たとえ離れてしまっても、待ち続けて、みつけたら大急ぎで駆け寄ってきてくれる父が注いでくれる愛も、わたしたちには大きな喜びとして感じられることでしょう。徴税人や罪人たちも、イエスさまにみつけてもらって嬉しかったに違いありません。

一方で、その喜びの光景を一緒に喜べない人もいました。それが、このたとえ話のお兄さんであり、ファリサイ派の人々、律法学者たちです。イエスさまは、そのような人たちをも否定せず、招き寄せ、「お前といつも一緒にいる。わたしのものは全部お前のものだ」と全てを分け与えようとしてくださるのです。この父の愛に触れて、わたしたちも悲しむ者と共に悲しみ、喜ぶ者と共に喜ぶようになれたらと願います。

最新記事

すべて表示

2024.11.17説教要約 ローマ 16:1-21 「従順の上に」

パウロはひとつの警告すべき事柄について述べています。それは、教会に不和やつまずきをもたらす人々についてでした。パウロはこの手紙の中で、分裂しそうになっている教会に和解の道を示そうとしていたはずではなかったでしょうか。しかし、ユダヤ人キリスト者も異邦人キリスト者も、自分の信念...

2024.11.10説教要約 ルカ 9:28-36 「これはわたしの子」

イエスさまこれからエルサレムに向い、そこで「多くの苦しみを受け、殺され、三日目に復活する」ことを予告しました。この話をした後、イエスさまと弟子たちが山に登って祈っていると、イエスさまの顔が変わり、衣が輝き始めました。弟子たちが見ると、二人の人がイエスさまと語り合っていました...

2024.11.3説教要約 コロサイ 2:20-3:4 「キリストと共に」

パウロは読者に対して、「あなたがたは死んだ」「復活した」と、それがまるで既に起こったことのように言います。彼独特の表現です。彼は終末におけるキリスト再臨の約束が確かなものだと信じているので、死や復活などの未来の出来事が今まさに身に起こっている出来事として受け止めているのです...

Comments


bottom of page