エリコの町の人々は、神さまの力を恐れて門を閉めてしまいました。ヨシュアたちは、その町の周りをぐるぐると行進しました。その様子は、角笛を吹きながら、神さまの臨在の箱を掲げて、静かに歩むという、まるで宗教的祭儀のようでした。ヨシュアたちが攻撃してこないとわかったら、町の人たちは門を開けて攻めてくるかもしれません。しかし、聖書の民はヨシュアから聞いた神さまの言葉を信じて、静かに行進を続けました。六日が過ぎ、七日目には角笛の音に合わせて全員が大声を出しました。すると町の壁は崩れ去るのです。こうして聖書の民は町に攻め込み、そのすべてを神さまにお捧げしたのです。
この民の姿は7日の旅路を進むわたしたちと重なるように思えます。わたしたちは6日間、叩いても開かない扉を前にして、あるいは何が起きるかわからない状況の中を、神さまに見守られながら歩むのです。そして、7日目には、盛大な賛美のラッパを吹き鳴らし、大声で祈りと感謝を叫ぶのです。そして、神さまの約束が果たされるのをわたしたちは見ることになるのです。
礼拝では献金の際に「この宝と、このわたしをお捧げします」と祈ります。神さまが民にくださったカナンの地の最初の収穫物がエリコです。わたしたちも与えられている宝の中から一部を毎週神さまに捧げます。そして、聖書の民が危機的状況の中でも恐れを捨てて神さまの言葉に従ったように、日々を神さまに委ねて生きることをわたしたちも神さまに約束するのです。
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