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2023.6.25説教要約 使徒18:1-11「そして教会ができた」

説教要約 使徒18:1-11             2023.6.25

「そして教会ができた」       井上創牧師


コリントに着いたパウロが憔悴していた様子が、コリントの信徒への手紙Ⅰの2章3節に記されています。度重なる旅程の変更や、前任地のアテネで敗北の結果にも等しい論争によって消耗し切っていたのかもしれません。このパウロがコリントに着いてからまずしたことは、アキラとプリスキラという夫婦を訪ねることでした。理由はわかりません。しかし、パウロはこの夫婦の家に住み込んで、生活を共にしはじめます。


9節に「恐れるな、語り続けよ、黙っているな」と主の幻がパウロを励ましています。つまり、パウロは恐れ、語るのをやめ、黙っていようと思っていた、ということなのではないでしょうか。珍しく1年6ヶ月という長期にわたってこの町に滞在していることからも、やはりパウロは疲れと迷いの中にあったのかもしれません。


そういうパウロを受け止め、支え、力づけてくれたのがアキラとプリスキラでした。いかに信仰深く勤勉な宣教者とて、弱くされる時があります。その際に、神さまは「支えるものたち」の交わりを備え、整えてくださるのです。いや、宣教者は自身の弱さを通して、自力に依らぬ神さまの導きに気づいてこそ、「大勢の民」に語り続けていくことができるのでしょう。


わたしたちの教会においても、創立の時から関わりをもった一人一人の上に、この天からの霊の注ぎが豊かであったことを思い出し、感謝の祈りを捧げたいと思います。

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