説教要約 ヨハネ16:12-13 2023.5.28
「真理の霊」 井上創牧師
聖書に書いてあることは難しく、理解できないと思ってしまうことがあるかもしれません。「真理の霊が来るなら、わたしたちを導いて真理をことごとく悟らせる」とイエスさまは言います。それでは、わたしたちが御心を知るために得る必要のあるこの「真理の霊」とはどのようなものなのでしょうか。
真理とはギリシャ哲学において究極の命題です。永遠普遍のもの。いつまでも朽ちず、どこにあっても変わることのないこと。それが真理です。聖書はこの真理が、キリストの十字架であり、神の愛であると証しするのです。つまり、「神がわたしを愛している」という実感をもとに聖書を読むとき、それがどの書簡のどの章・節であったとしても、わたしたちは神の愛を見出すことができるのでしょう。
わたしたちにこの「神の愛」を悟らせる霊を、イエスさまは「弁護者」と呼んでいます(7節)。弁護者とは裁判の際に、わたしたちの肩を持ち、味方してくれる人です。霊は、いついかなるときにもわたしたちの隣に立ち、わたしたちの味方をしてくれます。どれほどの罪を重ねていようと、家族や自分自身さえもわたしを見捨てようかというときにも、変わらずわたしたちの傍らにいて励ましていてくれるのです。
教会はこの真理の霊によって生まれました。だから、教会は「どんなときにもあなたの肩を持つ」というメッセージを変わらず語り続けていくことができたらと願うのです。
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