説教要約 ヨハネの黙示録21:1-4 2023.11.5
「過ぎ去ったものたち」 井上創牧師
神さまが創造のわざを完成させる時、それを終末の時と言いますが、その時には死に飲み込まれた死者たちは、死から吐き出され、死は滅ぼされると黙示録には記されています。
この時、最初の天と地は過ぎ去ります。地は神さまに逆らう悪や人の罪に満ちていると考えれば、それが過ぎ去っていくということはわかる気がします。しかし、同時に天も過ぎ去るとはどういうことでしょうか。天は神さまのおられるところであるはずです。それも悪しきものと考えられているのでしょうか。
おそらく、そうではありません。過ぎ去るのは「最初の」天と地。すなわち、創世記にあるように神さまが造られた万物ということになるのでしょう。これらに足りないものがありました。この天地は未完成だったのです。この世界に欠けているものとは何なのか。ヨハネによる福音書の冒頭によれば、それは神さま御自身でした。造った者は、造られた物の中に存在することはなかったのです。
しかし、あらゆる不自由や理不尽を承知で神さまはこの世界に入ってきてくださいました。本来ひとつのものである夫婦(親子)が、夫(父)のもとを離れて、わたしたちのところに来てくださったのです。新しいエルサレムとしてイエスさまは来られ、死は滅び去りました。わたしたちは新しい天と地、新しい神さまとの関係に生きる者とされたのです。今や死は過ぎ去り、わたしたちの関係を脅かすものではなくなったのです。
Yorumlar