説教要約 マタイ19:1-12 2022.9.18
「幸せな結婚」 井上創牧師
神さまはわたしたちとの「関わり」の中にご自分をあらわされます。わたしたちはそういう神さまに似せて「関わり」の中に生きる者として造られました。結婚という関わりにおいても、異なる他者、違いをもつ二人が赦し合い、譲り合い、わかりあうこと。それが神さまの御心なのではないでしょうか。
「夫婦」という言葉は、旧約聖書では神とイスラエルの関係性をあらわすときに使われます。かつて、神さまとイスラエルは契約を交わします。「わたしを神とする限り、あなたがたを守り養う」。ところが、イスラエルは不義を繰り返し、約束を破り続けるのです。神さまはそのようなイスラエル、そのようなわたしたち人間を、それでも見捨てようとはしませんでした。しかし、わたしたちの「頑なさ」は一筋縄ではいきません。どうしても自分の思いに囚われて、神さまの思いを受け止めることができないのです。このため、例外的な処置として設けられたのが「離縁」という律法だったのです。
わたしたちは、その生涯の中で神さまから離れてしまう「時」があるかもしれません。それでも神さまは赦し、見守り、待っていてくださるのです。義務に囚われた愛のない関係性はお互いにとって負担となることもあります。「せねばならない」という窮屈な結婚ではなく、自分の中から湧上がる相手のために「したい」という自由な思いで、神さまの思いを受け入れる幸せな結婚を選べたらと思うのです。
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