top of page

2022.6.19説教要約 マタイ15:1-20「心から出て来るもの」

更新日:2022年7月6日

説教要約 マタイ15:1-20            2022.6.19

「心から出て来るもの」       井上創牧師


ユダヤの伝統において、神さまから与えられた体を汚さないように気をつけて生きることは御心に適ったものだとされてきました。しかし、「間違えないように」「失敗しないように」ということにばかり気を取られて生きることは、愛を為すべき場面においてさえ、掟や言い伝えのために躊躇してしまうことにもつながっていました。


イエスさまはわたしたちの内面から出て来るものこそが重要なのだと言います。本当に人を汚すものは外から入ってくるのではなく、わたしたちの内にある罪から生まれてくるのです。そして、おそらく「汚れ」と同じように、「救い」もまたわたしたちの内側から湧き出てくるのではないでしょうか。


わたしたちを悩ませる痛みや苦しみは、それを取り除いたとしてもまたわたしたちを襲います。医療や福祉、その他の外からの手を借りて解決したとしても、わたしたちの心は安まることはないのです。


多くの癒しの奇跡を行ったイエスさまは、このようなわたしたちの救いのために十字架の上で何もできない者になってくださいました。あなたのために指一本動かせない。しかし、「この身を献げてでもわたしはあなたと共にいたい」「あなたが生きていることがわたしの幸せであり望みだ」。外側からの癒しは無くとも、この十字架のメッセージを受けて、わたしたちの内側からは、あたたかい愛が湧き上がってくるのではないでしょうか。この愛がわたしたちの救いなのです。

最新記事

すべて表示

2024.11.17説教要約 ローマ 16:1-21 「従順の上に」

パウロはひとつの警告すべき事柄について述べています。それは、教会に不和やつまずきをもたらす人々についてでした。パウロはこの手紙の中で、分裂しそうになっている教会に和解の道を示そうとしていたはずではなかったでしょうか。しかし、ユダヤ人キリスト者も異邦人キリスト者も、自分の信念...

2024.11.10説教要約 ルカ 9:28-36 「これはわたしの子」

イエスさまこれからエルサレムに向い、そこで「多くの苦しみを受け、殺され、三日目に復活する」ことを予告しました。この話をした後、イエスさまと弟子たちが山に登って祈っていると、イエスさまの顔が変わり、衣が輝き始めました。弟子たちが見ると、二人の人がイエスさまと語り合っていました...

2024.11.3説教要約 コロサイ 2:20-3:4 「キリストと共に」

パウロは読者に対して、「あなたがたは死んだ」「復活した」と、それがまるで既に起こったことのように言います。彼独特の表現です。彼は終末におけるキリスト再臨の約束が確かなものだと信じているので、死や復活などの未来の出来事が今まさに身に起こっている出来事として受け止めているのです...

Comments


bottom of page