top of page

2022.12.18説教要約 ルカ2:8-15「わたしのために」

  • fujimikougenchurch
  • 2023年1月23日
  • 読了時間: 2分

説教要約 ルカ2:8-15            2022.12.18

「わたしのために」         井上創牧師


羊飼いたちはなぜ、イエスさまの誕生の場へと招かれたのでしょうか。天使は羊飼いたちに「あなたがたのために救い主がお生まれになった」と告げます。天使たちは歌います。「地には平和、御心に適う人にあれ」と。羊飼いたちのもとにも平和がおとずれるとして、それでは彼らのどのようなところが「御心に適う」のでしょうか。


羊飼いたちは土地も財産も持たず、貧しい者たちだからでしょうか。神さまはその貧しさに目を留められたのでしょうか。嗣業の土地がないということは、イスラエルの歴史から離れてしまっているということです。ユダヤの宗教的な交わりからも彼らは除外されていました。信仰を育む機会さえ少なかったであろう彼らが、しかし天使の言葉を素直に受け入れます。この純真さを神さまは認めてくださったのでしょうか。それとも、自分たちがどれほど低められようとも、希望を捨てずにいたその態度が評価されたのでしょうか。わかりません。


神さまの御心はわかりませんが、ただ、聖書に記されているのは、羊飼いたちが夜通し起きていたということです。暗闇の中で真夜中に火を灯していた。好むと好まざるとに関わらず、その日その日を生きなければならなかった。その手の中に小さな命を握りしめ、寒風吹きすさぶ野原のわずかな薪に、その命をあたためていた。神さまはそのような眠れぬ夜を過ごす者のために最初の喜びの報せを届けてくださるのです。

 
 
 

最新記事

すべて表示
2025.12.7説教要約 ルカ 1:39-56「主がおっしゃったこと」

マリアは何故エリサベトを訪ねたのでしょう。ひとつには、天使が告げたできごとを確かめたかったからかもしれません。実際にエリサベトが懐妊している姿を目にして、自分の身に起こることを確信したかったのでしょう。あるいは、マリアは不安だったのかもしれません。これから起こることを一人で受け止めることができず、自分と同じ境遇に置かれている人と一緒にいることで安心したかったのでしょう。 さて、もうひとつ。もしかし

 
 
 
2025.11.30説教要約 ルカ 1:26-3「お言葉どおり、この身に成りますように」

聖母と呼ばれるマリアは、特別な信仰や力を持っていたのでしょうか。聖書ではまず、何でもない「おとめ」としてマリアを紹介しています。これは、マリアがわたしたちと同じ一人の信仰者であり、そのモデルとなっているということなのでしょう。 天使ガブリエルはマリアに「主があなたと共におられる」と語りかけます。マリアは戸惑い、考え込みます。天使は続けて、神が生まれてくるイエスにダビデの王座をくださると告げます。マ

 
 
 
2025.1.12説教要約 ルカ 17:11-19 「いやされた人」 

重い皮膚病を患っている十人に、イエスさまは「祭司たちのところへ行って、体を見せなさい」と言います。当時は、このような病気にかかって治ったとしても、祭司たちがそれを確認し許可しなければコミュニティーに帰ることはできない決まりになっていました。十人は、自分の体が治るのを待たずに...

 
 
 

コメント


0266-62-2205 (FAX同)

日本、〒399-0211 長野県諏訪郡富士見町富士見3679

©2019 by 日本基督教団 富士見高原教会. Proudly created with Wix.com

bottom of page