説教要約 黙示録21:1-8 2022.11.6
「事は成就した」 井上創牧師
ヨハネによる福音書19章において、十字架で息を引き取る間際にイエスさまは「成し遂げられた」と言いました。これは、イエスさまに与えられていた神さまのご計画が成就し、完成したということです。きっと、わたしたちもみんな地上において「なすべきこと」が与えられていて、それをやり遂げてから天に帰っていくのでしょう。わたしたちが人生の完成を目指して歩んでいるように、この世界も完成を目指す途上にあります。
この完成の時、終わりの時に何が起こるか。ヨハネは黙示録において、そのとき「わたしたちは神の民となり、神がわたしたちと共にいるようになる」と語ります。何か華々しいセレモニーが行われるわけではなく、ただ「神さまが共にいてくださる」。それが、終わりの時に起こることなのです。世界は、これを完成の時として目指し、進んでいるのです。
多くの人に囲まれ、力が充実しているときには、「共にいる」ことのありがたさはわかりにくいかもしれません。このありがたさがわかるのは、おそらく、「一人である」と感じるときでしょう。そして、究極に「一人である」と感じる瞬間とは、まさに死の間際なのではないでしょうか。だれもその先にはついてきてくれないのだとあきらめかけて、終わりの時に向かうと、そこには「神さまが共にいてくださる」のです。その喜びを天にある方々は味わったのではないでしょうか。わたしたちもその未来を信じ、天にある方々と共に神さまを誉め讃えるのです。
Comments