説教要約 マタイ9:27-34
「より深く感じる」 井上創牧師
今のテレビやインターネットは、毎日のように世界で起きている悲しいニュースをわたしたちに伝えます。しかし、だからわたしたちに何ができるのかということを教えてくれることはほとんど無いようにも思えます。繰り返される悲しい出来事に触れているうちに、わたしたちの五感は徐々に鈍っていってしまってはいないでしょうか。
そのように鈍ったままの心で聖書を読もうとしても、もしかしたら、わたしたちには目を治してもらった人の気持ちや、口がきけるようになった人の感動さえも受け取れなくなってしまっているかもしれません。「話すな」と言われているのに、思わず宣べ伝えたくなってしまうような衝動を忘れてしまってはいないでしょうか。
目の見えない人たちは、イエスさまに「憐れんでください」と叫びます。これは「目を治してくれ」ということだけではなく、自分たちの境遇に心を寄せて欲しいという意味でもあるのではないでしょうか。イエスさまは「できると信じるのか」と尋ね、「はい」と答える二人に「信じているとおりになるように」と言われます。あなたたちの信じていることが、そのとおりになるのだと宣言しているのです。イエスさまがわたしたちの願いを一緒に信じてくださっているということなのではないでしょうか。
このイエスさまに背を押されて、もう一度五感を研ぎ澄まし、希望をもって信じた道を進んでいきましょう。
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