説教要約 マタイ9:35-38 2021.5.30
「収穫の主」 井上創牧師
イエスさまは群衆が「飼い主のいない羊」のようになっているのを見て、心を動かされます。飼い主のいない羊は、自分たちがどこから来て、どこへ向かえばいいのかわからずに、さ迷い続けるしかありません。わたしたちは地上にあっては仮住まいの寄留者のようなものです。本当に帰るべき場所に導いていただかなければならないのです。
イエスさまはそういうわたしたちのために「働き手がもっと必要だ」と言われます。この働き手とは、わたしたちに帰るべき場所を指し示す存在です。この世界を造り、わたしたちに命を与え、御許へと招いてくださる方のところへわたしたちを導いてくれる存在です。神さまとのつながりを取り戻してくれる力をもったこの聖霊こそが、わたしたちの教会において働き手となってくださるのです。
教会にはこの聖霊の力がもっと満ちてほしいと思います。わたしたちはきっと、様々なものや、いろいろなことの背景に神さまの存在を見出すことができるはずです。咲いている花からも、歴史の出来事からも。神さまがこの世界に関わり続けてくださっていることを知ることができるのではないでしょうか。
教え、伝え、癒すイエスさまの宣教の働きは、人々と「交わる」ことから始まります。わたしたちも神さまと出会ったこの喜びを、「交わり」の聖霊の力によって、もっと多くの人と分かち合っていくことができるはずです。
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