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2020.8.16説教要約 マタイ15:32-38「礼拝はコイノニア」

説教要約 マタイ15:32-38 2020.8.16

「礼拝はコイノニア」     井上創牧師


イエスさまは、飢えた群衆を見て「かわいそうだ」と言いました。そして、心から湧き上がってくるこの正直な思いに突き動かされて、7つのパンを祈りによって裂かれるのです。4千人以上の群衆に対して7つのパンではあまりに少なすぎます。しかし、このわずか7つのパンは、わたしたちが無為に過ごしてきた一週間、七日間として捉えてみるとどうでしょうか。


世界では何千人、何万人という人たちが悲しみの中に置かれ、苦しい一日を送っています。それに対して、わたしたちが今日、神さまの前に持ってくることのできたものはわずかなのです。それでも、わたしたちがそういう自分を他の誰かと分かち合う。あるいは、他の誰かの持ってきたものを受け取る。それは聞くのも辛い話かもしれないし、自分とは関係のないものかもしれない。それでもそれを受け取っていく。そうやって配っていくことで、7つの籠が一杯になっていく。この7つの籠が、わたしたちの新しい一週間、七日間であるとしたらどうでしょうか。


わたしたちはこの奇跡を見るのです。わたしの持ってきたこの小さなパンが、礼拝の中で分かち合われることによって、人々を満たす大きな力となっていきます。今日、みなさんが持ってきてくださったものは何ですか。それを見せ合うときが与えられると嬉しいなと思っています。イエスさまがそれを祝し、分かち、増やしてくださいます。聖なる交わり、コイノニア。そうやってまたわたしたちの新しい一週間が輝き始めるのです。

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