説教要約 ルカ4:16-30 2020.7.12
「意に沿わぬ解き明かし」 井上創牧師
もし、みなさんが自分の聞きたいような説教を牧師から聞けないとき。
思う通りの答えが得られないとき。
そのようなときは、御言葉に帰っていただきたいと思います。
ナザレの人々は、イエスさまは語る言葉は素晴らしいが、
自分たちのために何もしてくれないと失望を覚えました。
しかし、聖書にはどうあったでしょうか。
「捕われの人が解放され、目の見えない人が見えるようになり、
圧迫されている人が自由になり、主の恵みの年が告げられる」。
恵みの年には借金の免除が宣言されます。
これはつまり罪人の罪が贖われるということです。
今こそ、このように虐げられている人たち、
傷つけられていた人たちに喜びと癒しが与えられるのだ、とイエスさまは言います。
神さまの目はそういうところに向いているのです。
与えられたものは自分が求めていることとは違うこともあります。
しかし、なぜこれが与えられたのか。このことが語られたのか。
それを問い、答えを求めて祈ることで、見えてきたのは、
捕われ、圧迫され、搾取されている人たちでした。
イエスさまがあのように語ってくださらなかったら、
わたしたちは自分の思いが叶うことにばかり心を向け、
今悲しみの中にある人たちに気づかなかったかもしれないのです。
自分の思いが叶えられることばかりではなく、
そのような人たちを家族として迎え、そのような人たちがイエスさまに出会い、
喜びを得ることができることを、共に願うことができたらと思うのです。
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