説教要約 使徒4:23-31 2020.6.7
「大胆に語り出す」 井上創牧師
使徒たちは多くの不安の中で、
おそれずに大胆に語ることができるようにと助けを求めて祈っています。
祈ると、一同の集まっていた場所が揺れ動き、皆が聖霊に満たされます。
これは、使徒言行録の2章に記されている、聖霊降臨の出来事ととてもよく似ています。
聖霊を受けた人々が、その後、大胆に語り出すということも共通しています。
二度あることは三度ある。
迫害の起こるところ、誘惑が跋扈するところ、
おそれと恥ずかしさの内に閉じこもってしまいそうになるときに、
わたしたちが心を一つにして祈ると、そこに聖霊が満たされるのです。
「大胆に語る」ということは、
いやしや奇跡の業と同じように、
神さまの御心がそこに現われるように。
相手のためを思ってその身を委ねてくださったイエスさまの愛が伝わるように、
お互いが大切な一人なのだと信じることができるように
励まし合うことなのではないでしょうか。
聖霊はそのようにして築かれていく関係の内に満たされ、流れていくのでしょう。
イエスさまの愛を伝えるということは、
決して文字や言葉だけで終わるものではないのです。
あなたは愛されている。あなたは救われている。
そう大胆に語ったことが実現していく。
実際に、そこにおいて自分は大切な一人なのだと感じられる。
そういう御言葉のなるところ、天の御国がここにある。
それが、使徒言行録が示す教会の姿なのです。
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