top of page

2020.5.24 ヨハネ 14章1~14節「神さまの造った部屋」

「神さまの造った部屋」     2020.5.24

ヨハネによる福音書 14章1~14節


わたしたちは、アダムによって身の内に罪を得たため、

神さまが創造した世界から遠く離されてしまいました。


しかし、神さまが創造されたのは、この世界の全てであるはずです。

とすれば、わたしたちは、居ながらにしてこの世界から離されてしまっているということになります。

つまりこれは、罪の故に、わたしたちがこの世界の本来の姿を観ることができなくなってしまったということなのではないでしょうか。


神さまが造られたはずの世界。

しかし、もしそこに働いている神さまの力を見ようとせずに、

ただ形だけ、その表面だけを観ているのだとしたら。


わたしたちには、この世界で起こっていることが、

実際のところ何もわかっていないということになってしまいます。


このように、神さまの姿が見えなくなること。

人間と神さまの間に大きな断絶が生じることが「罪」と呼ばれるものの及ぼす作用です。


イエスさまは、神の子でありながら地上に来て、

天に昇り、二つの世界をつないでくださいました。


「天」と「地」は「上」と「下」ではありません。

「神さまのおられるところ」と「わたしたちのいるところ」です。


神さまはわたしたちがどこにいても愛していてくださる。

その十字架と復活のメッセージを携えて、断ち切れていたはずの溝をを飛び越えて、

降誕と昇天によって天と地の間に道筋を整えてくださったのがイエスさまなのです。



こうしてわたしたちは、この世界の大きな出来事や、小さな日常の変化の中に、

神さまの想いを、創造の業の意味を見つけることができるようになっていきます。


わたしたちは神さまが造られたこの世界の中で、

確かに自分の居るべき部屋が与えられているのです。


イエスさまが整えて用意してくれたのです。

必要なものは全て備えられていると信じていましょう。


***

旧牧師館前のツツジ




最新記事

すべて表示

2024.11.3説教要約 コロサイ 2:20-3:4 「キリストと共に」

パウロは読者に対して、「あなたがたは死んだ」「復活した」と、それがまるで既に起こったことのように言います。彼独特の表現です。彼は終末におけるキリスト再臨の約束が確かなものだと信じているので、死や復活などの未来の出来事が今まさに身に起こっている出来事として受け止めているのです...

2024.10.27説教要約 フィリピ 1:12-30「キリストにある生」永瀬克彦牧師(上諏訪教会)

「いつも喜んでいなさい」(Iテサ5:16)。パウロはまさにこの姿を体現しています。パウロは獄中からフィリピの信徒に向けて手紙を書いています。普通であれば、「助けてほしい」「励ましてほしい」と書くでしょう。しかし、パウロは反対にフィリピの人たちを励ましています。辛いのをぐっと...

2024.10.20説教要約 ローマ 15:22-33「祈り合う者たち」

一説では、パウロはいわゆる第三次宣教旅行の際にコリントに立ち寄り、そこでローマの信徒への手紙を書いたと考えられています。そこから、まずはエルサレムへと向い、マケドニア州やアカイア州で集めた募金を届け、やがてローマの教会の人々に会うときには、「キリストの祝福をあふれるほど持っ...

Comments


bottom of page