説教要約 マタイ5:17-20 2020.2.23
「あなたがたの義」 井上創牧師
「わたしたちの義が、ファリサイ派や律法学者たちの義に勝るようにする」とは、どういうことでしょうか。
より厳格に律法を守るようにせよ、ということが言われているのでしょうか。
パウロは、ローマの信徒への手紙でこう言っています。
「今や、律法とは関係なく、しかも律法と預言者によって立証されて、神の義が示されました。すなわち、イエス・キリストを信じることにより、信じる者すべてに与えられる神の義です。」
ファリサイ派や律法学者たちに勝るわたしたちの義とは、神さまが与えてくださるものなのです。
その義は、十字架によって示されている愛。
つまり、神さまがわたしたちを大切に思ってくださっているということ。
相手を大切に思う気持ちの現れが神様の義なのだと。
パウロはそう言っているのでしょう。
それは、律法と預言者によって証されていると言っていますから、
それは旧約の時代から変わらずに、一貫して神様が私たちに示してきてくださったことなのです。
もし、私たちが、自分の行いの成果だけを求めて、
何ができたか、できなかったかということばかり考えて生きていくならば、
それは緊張の連続で、すぐに疲れてしまうことでしょう。
私たちには神様の義がある。
私たちを大切に思ってくださっている方がおられる。
それを信じて、その思いに応えていきたい。
そう思えたとき、私たちは天の国にいるのです。
神様の思いが私たちに満ちているからです。
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