説教要約 ヨハネ1:6-9 2020.12.6
「人を照らす光」 井上創牧師
光は自らが輝きます。その輝きによって周囲を明るく照らすのです。光が何かによって照らされることはありません。イエスさまはこの光のようなお方です。神さまは証言者としてヨハネを選ばれましたが、それは、ヨハネが人々の信頼を勝ち得ているからではありませんでした。ヨハネ自身も己を誇ることなく、どこまでも謙ることによってイエスさまを証ししたのです。
わたしたちは十字架を通して、神さまがどのようにして救いを告げようとしておられるのかを知ります。神さまは、天地を創造するような大きな力を誇示するのではなく、十字架を前にして沈黙することで、自らを世に示し、そこに救いがきたことを証しなさったのです。
だから、わたしたちも自らが照り輝くことで十字架を証しようとせず、むしろ弱さを誇りましょう。至らなさをこそ証しのために用いましょう。イエスさまが輝いてくださって、そういうわたしたちを照らしてくださるのです。ここに救いがあると、十字架の前に集うわたしたちを照らしてくださるのです。
このわたしをそのままに。欠けているところを、ゴテゴテとした装飾で埋めるのではなく、欠けたままに。色あせているところに上塗りをするのではなく、あせたままに。神さまの前に進み出て、みすぼらしい姿を晒すことによって、輝かせていただくのです。神さまを証しするのに、素晴らしい人間である必要はないのです。
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