説教要約 ヨハネ1:14
「わたしたちの間に宿る子」 井上創牧師
クリスマス。これは、「言」が「肉」となったということだと聖書は言います。わたしたちに告げられている「あなたは愛されている」「確かに生きる者として命を与えられている」という言葉。これをわたしたちが言葉だけではなく体験として知ることができるように。ハッキリと実感できるようにと、神さまが己の姿を変え、人となってわたしたちの実際の生活の中に入ってきてくださったのです。これは、わたしたちが神さまを体験することであると同時に、神さまが人間を体験してくださったということでもあります。神さまはわたしたちと同じ肉をもって、この世界の痛みと喜びをわたしたちと同じように感じたいと思われたのでしょう。
聖書には「わたしたちの間に宿られた」と書かれています。これは、関係の途切れた、その間の立ち、執り成してくださる。神さまとわたしの関係をつなぎ、人と人との間にある壁を打ち砕いてくださる。イエスさまはそのためにわたしたちの「間」に宿られたのだ。そういうふうにも受け止められます。それだけではありません。違う方向を向いているあなたとわたし。それが、イエスさまを見ることで、向かい合う。イエスさまを見るという同じ体験をする。そういうことでもあるのではないでしょうか。イエスさまを見るという、一緒の体験を通して、わたしたちは「ああ、神さまって素敵だよね」という気持ちを分かち合って、そうやって共同体として育まれていくのでしょう。
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