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2020.10.18 説教要約 Ⅰコリ1:18-25 「変えていただく」

説教要約 Ⅰコリ1:18-25 2020.10.18

「変えていただく」        井上創牧師


イエスさまの宣教の内容は、「神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」という宣言でした。これは、神さまは今も生きて働いておられ、わたしたち一人一人を大切にし、用いられるということでもあるでしょう。この宣教がわたしたちに託されました。それは愚かなことであった、とパウロは言います。


天使が全世界の人に一度に告げるのであれば一瞬でしょうし、確実です。しかし、神さまはひとりひとりの言葉と行いを通して御心が伝わっていくことを選びました。これは、早いこと、賢いこと、確実なことが大切なのではないということ。それらが大切にされるのはこの世の価値観です。ゆっくりで、非効率で、愚かなことに思えても神さまの思いは別にあるのです。


それが十字架という手段です。この無残な死を通して、しかし、一人一人が「自分にとってこの死と命は何を意味しているのか」と深く考える。それによって、神さまと深く深くつながっていくことになるのです。


知恵や知識は、新しく入れ替わります。しるしや奇跡の衝撃は、やがて薄れていくことでしょう。しかし、わたしたちは十字架と向かい合いながら、長い時間をかけて、手間をかけて、じっくりと変えていただくのです。年を重ねていくことも、衰え、劣化していくことではないのです。ただ変わっていくだけ。ですから今は「この変わっていく形には意味があるのではないか」と、神さまの思いを問い続けていけたらと思うのです。

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